看護学生の3年間を一緒に過ごした友人のひとりは、結婚後あっさりと看護師を辞めてしまった。
一緒に学び、一緒に実習に行って、一緒に遊んだ寮生活の仲間だった。
門限に遅れそうになって、ギリギリ走って寮に戻ったことは数え切れなかった。
そんな彼女が、結婚後は嫁ぎ先が商売をしていた関係で社長夫人に収まっている。
1年に一度くらいずつ友人4、5人で会って食事などを続けてきたが、一度も看護師でいたかったという言葉を聞いたことがない。
商売の経営が良好の時代ばかりではなかったっはずで、不況も経験し、生活が大変だという話も聞いたことがある。
普通なら、せっかく看護師としての資格を持っているのだから看護師として再就職するところだと思う。
彼女は何故一度も看護師としての再就職をしなかったのかが、今もって不思議だ。
もうお互いに孫にいる年齢になってしまった。
若い頃に看護師として夢や理想について、輝いて語っていた彼女を思うと、人生とは本当にわからないものだと思う。
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